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記憶力の向上のために

 ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、無意味な13の言葉を2回正しく言えるように記憶させ、その後、時間の経過とともに、それらの言葉の再生率を調べるという実験を行いました。再生率は、9時間後まで急激にさがるものの、その後の再生率は緩やかに低下するという結果でした。

 また、教育心理学者のT・ブザン、P・ラッセンは、学習した後、10分後に5分間、1日後に5分間、1週間後に3分間、1ヶ月後に3分間、半年後に3分間の復習が効果的であると述べています。間隔を空けて復習するごとに、記憶は定着する。しかし、復習しなければ、記憶のほとんどが忘れ去られるという結果を示しています。

つまり、脳に残る効果的な復習とは、ある程度の期間をおいた繰り返しの復習にあるのです。

 ウィーン日本人国際学校のみなさん、脳の働きに合う効果的な復習法を工夫して、記憶力アップ、学力アップを目指しましょう。