
以下は、冬休み前の放送全校集会で話した内容です。
題「トイレ掃除」
みなさん、こんにちは、校長の波多江 修です。
今から、校長先生の作文「トイレ掃除」を読みます。
みなさん、よく聞いてください。では、始めます。
校長先生は、朝、7時に学校につく。
ついたら、すぐにマキタの掃除機とブロアに電池をセットする。
カチッとした音が、校長先生のやる気に火をつける。
まず、職員室から玄関まで、ブロアでビューとひと吹き。
床のごみが掃除機にどんどん吸い込まれていく。なんて気持ちがいいんだ。
そして、玄関に到着。
玄関掃除に、校長先生は昔からこだわっている。
校長先生のこだわりは、玄関は家の鏡
玄関をピカピカにすると幸せが入ってくる。
校長先生は、昔からそう信じて、毎日、玄関を掃除している。
今度見てごらん、玄関口には、落ち葉も石もごみもない。
何もないことが校長先生の美学だ。
次は、1階トイレに到着。
校長先生はトイレ掃除にこだわる。
校長先生は、トイレには神様が住んでいると信じている。
校長先生の友達が言っていたそうだ。
トイレをきれいにすると、お金がたまる。お金持ちになるそうだ。
また、トイレをきれいにすると、幸せが入ってくるそうだ。
校長先生は、お金も大好きだけど、
それより、トイレをピカピカにすると、幸せが入ってくる方がうれしいと思っている。
校長先生は、昔からトイレ掃除をすると学校に幸せが入ってくると信じて、
毎日、学校のトイレを掃除している。
生徒のみなさん、今度見てごらん、
一階のトイレは2階よりきれいだ。
2階は、3階よりきれいだ。
待ってておくれ、3階のトイレ
3階のトイレが、校長先生に話しかける。
もっと、もっと3階のトイレを磨いてきれいにしてくれよ。
だって、3階トイレの僕は42歳。
42年前の僕は、ピッカピカの白い便器だったんだ。
この42年間に、尿石ってやつがたまって黄色くなってしまったよ。
ちょっと磨いてもなかなか取れないんだ。
なかなかきれいにならないので、
みんな、トイレ掃除をやめていく。
だから、僕を毎日、磨いてくれる校長先生が大好きなんだ。校長先生、ありがとう。
けどね、校長先生、僕を磨いたって、
お金も入ってこないよ。幸せも入ってこないかもしれないよ。
トイレを磨きながら、
今日も、校長先生は、便器とはなしをしている。
校長先生は、トイレさんに、こういった。
僕は、何かが欲いから、
掃除をやっているんじゃないんだ。
僕がトイレ掃除するのは、
自分のためなんだ。
自分が気持ちよくなるんだ。
これって不思議だよ。汚い便所がきれいになった時ほど
すごく気持ちがよくなるんだ。
校長先生とトイレさんとの話は、
これからずぅーと続く。
校長先生の作文はここで終わりです。
最後に、みんなへのお願いです。聞いてださい。
今日は、今年、みんなが学校に来る最後の日です。
みなさんが使った教室の黒板、黒板の溝、チョークの片づけ、
みなさんの机の中、棚の中をきれいに整理整頓しましょう。
教室内のごみもきれいに片づけてください。
家に帰っても、自分の身の回りを片づけてください。
きっと、掃除をすると、あなたに、良いことがやってきますよ。校長先生はそう信じています。それでは、良いお年をお迎えください。
おわり