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ハインリッヒの法則~学校での事故を防ぐために~

 

学校での事故を未然に防ぎ、子どもの安全を確保することは学校の最優先事項です。私は「ハインリッヒの法則」を使って、先生たちの危機管理意識を高めています。「ハインリッヒの法則」とは、1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというものです。「129300の法則」とも呼ばれます。

アメリカの損害保険会社のハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが、ある工場で発生した数千件の労働災害を統計学的に調査した結果、この法則を導き出し、その成果を、1931年に発行された著書『Industrial Accident Prevention-A Scientific Approach』にまとめたことから、「ハインリッヒの法則」と呼ばれるようになりました。

ハインリッヒの法則が示すとおり、大事故を未然に防ぐためには、日頃から不注意な行動による小さなミス、ヒヤリハットが起きないようにすることがきわめて重要であること。そして、ヒヤリハットなどの情報をできるだけ早く把握し、適切な対策を講じることが必要であることを示唆しています。

私は本校に着任してから学校事故の未然防止のために、教職員のヒヤリハットの共有に努めています。今後も、ヒヤリハットの情報を子ども、保護者の方とも共有していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。